狩猟初心者のなすとと(@_nastoto)です。
せっかく罠猟免許を取ったものの、
「毎日罠を見回るなんて到底ムリ!」
と罠猟をすることをあきらめてしまった人もいるのではないでしょうか。

と、僕も思っていました。
ですが、せっかく取った罠猟免許です。自分なりにサラリーマンでも仕事の休みを使って罠猟をやる方法を模索してチャレンジしてみました。
これから紹介するのは、狩猟1年目のサラリーマン週末ハンターである僕が、罠猟でイノシシ・シカを捕獲できた方法です。経験の浅い初心者なりの方法ですがまとめてみました。
- 見回りができず罠猟を諦めている人
- 狩猟初心者
- 師匠・猟友など狩猟経験者が身近にいない人
サラリーマン罠師は休日だけの短期勝負で狙え
罠猟をやる上での最大のハードルは、架設した罠を毎日見回りしないといけない点でしょう。
勤務時間が決められていて限られた休みしかなく、時間的に融通が効きにくいサラリーマンには実行が難しい作業です。



と考えた結果、シンプルな結論に至りました。
結論:休日だけでくくり罠の架設・撤去のサイクルを回す



という発想でチャレンジしてみました。
とはいえ、
- 架設する日
- 見回る日
と、最低でも土日休など2連休は必要です。
ちなみに、以下にあてはまる人は、この記事の内容は無視してください。
- 画像送信できるトレイルカメラを使っている人
- 箱罠と設置できる場所がある人
- 獣に対する嗅覚・洞察力かベテラン級の人
- 休日が2日続けて取れない人
では、手順をみていきましょう。
【ステップ1】獣が多く通っていそうな獣道にトレイルカメラをセットする
まずはくくり罠を仕掛けるポイントを探します。手順は以下の通りです。
- 足跡・フンなどの痕跡から通行量の多い獣道を探す
- トレイルカメラを設置して観察
トレイルカメラ・くくり罠ともに、使用する数が多いと短期間での架設・撤去のサイクルを回すのが大変です。時間の少ないサラリーマン罠師にはスマートでライトなシステムがオススメです。
僕はトレイルカメラ x1、くくり罠 x3で運用しています。トレイルカメラはいずれ計3台ほど欲しいと思っています。
山林には血管のように大小様々な獣道が張り巡らされています。まずは獣が毎日通っている獣道を探します。痕跡はあるものの獣が時々しか通っていない道は短期勝負には向きません。可能な限り使用頻度が高い獣道を探します。
できるだけ図の赤色の通行量が多い獣道(=国道)を見つけたいところです。とはいえ、ベテラン罠師ならいざしらず、経験が浅い狩猟初心者にはその獣道がどれなのか判断できませんよね。
そこで、トレイルカメラの出番です。
トレイルカメラの利点は
- 獣が通っているかチェックできる
- 獣が出没している時間帯が分かる
- 獣がどの方角から来ているか分かる
- 他の人間が立ち入ってないか分かる
これらの情報は罠猟のみならず銃猟をするときにも非常に有益です。獣が出没している場所と時間帯がセットでわかれば、「この時間ならこの辺りのエリアにいるかもしれない」と予想もできます。待ち伏せして銃猟で狙うこともできそうです。自分の猟場の情報収集をするのにトレイルカメラほど手軽で便利なものはありません。
僕は6,000円ほどの安価でシンプルな機能のものを使っていますが、センサーの強さや赤外線の光量を調整できる機種であれば、なお便利かと思います。
とはいえ、高価なカメラを1台買うのであれば、安価なカメラ数台を使うほうが、より広範囲を調査できるので戦力になります。
足跡・フンなどの痕跡が多い獣道に目星をつけたら、トレイルカメラを設置しておきます。
【ステップ2】設置しておいたトレイルカメラの画像をチェック
【ステップ1】で設置したトレイルカメラの画像を数日後にチェックしに行きます。
【ステップ2】の目的は、
トレイルカメラで観察している獣道が、毎日使われているものであることを確認する
です。痕跡はあっても、いまの時点で使われてそうにない獣道では意味がありません。
獣の姿が映っていなければ、再度【ステップ1】の獣道探しとトレイルカメラの移設を繰り返します。
確実に獣が通っている道を特定できたら、いよいよ【ステップ3】のくくり罠の架設です。
【ステップ3】くくり罠の設置
くくり罠を架設する前に、もう一度トレイルカメラに映った獣の様子をよく観察しましょう。
- 獣がどちらの方向から歩いてきているか
- 獣が獣道のどのあたりに足をついているか
- 獣が通っている時間帯
など。
そして、実際に獣道上の足跡も確認して、「ここは確実に踏んでいる」というポイントにくくり罠を架設します。
僕は3基のくくり罠を運用していますが、それぞれを離れたポイントに架設するのではなく、ある程度集中したエリアにまとめています。獣が確実に通っているポイントさえつかめば、狭い範囲でくくり罠を架設した方が捕獲しやすいと考えています。
必要であれば、確実にくくり罠の方に誘導できるよう倒木など障害物を置いてルート工作します。
あとは、翌日以降にかかっていないか見回りをします。
獲物がかかっておらず、その後しばらく見回りできない場合は、
- 一旦撤去する
- 上に障害物を置いてわなを踏まないようにしておく
などの処置をして、次に見回れる日まで寝かせます。僕は休みの最終日には一旦撤去しています。
獲物がかかっていなかった場合も、トレイルカメラの画像を検証します。
- 罠を設置した違和感を察知して道を避けたのか?
- 通ってはいるが架設ポイントが甘かったのか?
など、罠にかからなかった原因を考えて次回に活かします。
より捕獲率をあげるには
確実に成果をあげたい人は、以下の方法をあわせてやるのもよいと思います。
エサで誘引する
田畑や民家近くでなく、獣を誘引しても問題ない場所であればエサまきも有効です。
ヘイキューブであればシカ、米ぬかであればシカ・イノシシ共に誘引することができます。
罠猟+銃猟のハイブリッド猟法
僕もまだ実績はありませんが、罠と銃を併用すれば、捕獲の可能性はより高まるんじゃないかなと思います。実際に罠の見回りの際に、何度かシカと遭遇しています。
なので、
- 罠の設置場所を見回るついでに、銃を持って忍び猟をする
- 逃走経路を見つけて罠を仕掛ける
と罠猟+銃猟をあわせてやるのも有効なんじゃないかと。
獣は逃走時、普段の足運びと違い飛び跳ねるように猛ダッシュで逃げます。その分、歩幅も大きくなります。よほどフラットでルート取りに自由がきく状況でない限り、獣たちもある程度決まった逃げやすい道(=障害物が少ない・傾斜が緩い)を逃げている痕跡が見られます。狙った場所でうまく罠を踏ませるのは難しいとは思いますが、逃走経路にくくり罠を架設する作戦も試してたら面白いかもしれません。
まとめ
生息している獣の密度や猟場までの距離、出猟できるタイミングなど、人それぞれ猟をやっている環境・条件も違うので、今回紹介した方法が多くの人にも有効かどうかは分かりません。
また、長年生き延びている賢い獣を狙うときは、もっと繊細に時間をかけた方法じゃないと獲るのは難しいのかもしれません。
ですが、「サラリーマンだから無理だ」と罠猟を諦めてしまった人にも「こんな方法でも成果があがるんだな。ちょっと試してみようかな」と少しでも思っていただければ幸いです。
トレイルカメラを始め、サーマルスコープ・IoT・ドローンなど猟にも活用できる新しいツールも年々安価になり、手が届きやすくなってきているので、これまでになかった猟法を自分で考え、試していくのも猟の醍醐味かもしれませんね。


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