絵本大好き、なすとと(@_nastoto)です。
僕たちは普段当たり前のように1日何度かの食事をとって生活しています。その食材がもとは生きていたものと感じたことはあるでしょうか?
僕は最近になって趣味で狩猟を始めました。けものを狩って肉を取る、という生々しい行為を通じて、「ああ、人間はまぎれもなく他の命を食べて生きているんだな」と実感するようになりました。
この記事では、「いのちをいただいて生きていく」をテーマにした絵本を4つ紹介したいと思います。
いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日
食肉センターではたらく坂本さんは、牛の命を「解く」仕事が嫌で嫌で毎日辞めたいと思っていました。ある日、別れを泣きながら牛のみいちゃんを送り届けてきた女の子を目にします。「この仕事はもうやめよう。もうできん」と思う坂本さんでしたが、息子に「おとうさんがしてやんなっせ」と背中を押され…。
イオマンテ めぐるいのちの贈り物
アイヌの少年と子熊は兄妹のように仲良く一緒に育ちました。やがて大きく育った子熊は「イオマンテ(くまおくり)」の儀式でカムイ(神)の国に送られます。その日が来ることを恐れていた少年も子熊の旅立ちをしっかり見届けます。その後、立派な若者に成長した少年は…。
しんでくれた
普段あたりまえのように口にしている食べもの。実はたくさんの生き物の命をいただいています。私たちのために「しんでくれている」命に報いるために、どう生きていくべきか考えさせられる作品。
なめとこ山の熊
なめとこ山に住む熊たちと、その熊を狩って生活している猟師の小十郎。お互い好意を抱き認めあっている仲でありながらも、生きていくためには命を奪い合わないといけない運命にありました。
まとめ
興味ある作品はありましたか?紹介した作品はどれも絵本ですが、内容はすこし大人向きかもしれませんね。
他者のいのちの上に自分のいのちが成り立っているのは、人間だけでなく地球上の生きとし生けるものすべてに共通していることを改めて考えさせられる作品たちでした。
最後に、「しんでくれた」の著者である谷川俊太郎さんの言葉を紹介して記事を終わりたいと思います。
いきものは
いきものをたべなければ
いきていけません
にんげんは
ほかのいきもののおかげで
いきているのです。谷川俊太郎
引用:「しんでくれた」より
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